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巽社長インタビューVol.3「ママが、社会を変える」
前回(Vol.2)では、手作り市を通じて起業家へと成長していくママたちの姿と、「ママには社会を変えるポテンシャルがある」という巽社長の確信をお届けしました。
最終回となる今回は、巽社長が描くビジョンの全体像に迫ります。すべてのママが輝ける「ママ総活躍社会」とは何か。そして、ママの日常の選択がどう社会を変えていくのか——その哲学を語っていただきます。
「ママ総活躍社会」——すべてのママが輝ける世界
——編集部
巽社長が掲げる「ママ総活躍社会」とは、どういう世界ですか?
——巽社長
「ママになったから何かを諦める」のではなく、「ママになったからこそ得られた視点やスキル」が、社会の資産として正当に評価される状態です。育児経験を通じて培われるマルチタスク能力や共感力、生活者としての鋭い視点が、ビジネスや地域社会の課題解決に活かされる世界を目指しています。
バリバリ働くことだけが「活躍」ではありません。
自分の才能を活かして起業する。
企業の中でプロフェッショナルとして貢献する。
地域コミュニティやボランティアでリーダーシップを発揮する。
これら全ての選択肢が尊重され、「自分らしい心地よいバランス」で社会と繋がっていられる状態ですね。
一人のママが「やりたい!」と声を上げたとき、周りのママたちが「いいね、やってみよう!」と背中を押し、企業や行政がそれを支える仕組みがある社会。
「ママの夢は家族の幸せ、そして社会の元気につながる。ママの笑顔は未来を創る。」という共通認識が浸透している世界です。
ママが笑顔で、自分の人生にワクワクしている背中を子どもたちに見せられること。
それこそが、次の世代に希望をつなぐ『ママ総活躍社会』の本質です。
ママの「選択」が、企業を変える
——編集部
「ママが社会を変えられる」とは、具体的にはどういうことでしょうか?
——巽社長
たとえば、食器用洗剤の話をしますね。界面活性剤がたくさん入った洗剤って、確かに汚れはよく落ちる。でも、それが川に流れて海に行って、環境にどういう影響を与えるか。子どもたちが将来暮らす環境にどうつながるか。
ママって、そういうことを考えるんですよ。自分のためだけじゃなくて、子どもの未来のために。「この洗剤は環境にやさしいほうを選ぼう」「この食材は安全なものを選ぼう」って。
で、ここが大事なんですけど、ママは家庭の中で消費の決定権を持っていることが多いんです。日用品、食品、子どものもの——日常の買い物の大部分を、ママが選んでいる。
つまり、ママが「環境にいいものを選ぶ」「安心できるものを選ぶ」という行動をとれば、企業はそれに合わせてものづくりを変えざるを得ない。ママ一人ひとりの日常の選択が、企業を動かし、社会のあり方を変えていく力を持っているんです。
——編集部
日常の選択が、社会変革につながると。
——巽社長
そうです。しかも、それはママたちにとって特別なことじゃないんですよ。毎日の買い物で、ちょっと意識を向けるだけでいい。
ただ、一人だと「私一人が変えても意味がない」と思ってしまう。だからこそ、ママ同士がつながることに意味があるんです。一人の声は小さくても、つながれば大きな流れになる。その問題意識を共有して、一緒に声をあげていく。メーカーにも座談会やアンケート等でママの声を届けていく。それがマザープラスの役割だと思っています。
ママたちの問題意識を集めて、みんなで学び、みんなで選ぶ。そうすれば、企業だって無視できなくなる。ママの消費行動が、企業のものづくりを変える。それが、私の言う「ママが社会を変える」ということです。
ママの後に道ができる
——編集部
最後に、読者のママたちへメッセージをお願いします。
——巽社長
この連載を読んでくださったママたちに、伝えたいことがあります。
「私にできることなんて、何があるんだろう」と、ふと思うことはありませんか? 特別なことができなくても大丈夫。毎日、誰かのためにご飯を作り、眠い目をこすって寄り添う。それこそが、実は社会を動かす最強のエンジンなんです。あなたが子どもを育てていること、それ自体が未来をつくっている。毎日の買い物で何を選ぶか、子どもに何を食べさせるか、どんな言葉をかけるか。全部が、社会の未来につながっています。
私も最初は、授乳しながら不安を抱えていた一人のママでした。でも、一歩踏み出して、仲間と出会って、ここまで来られた。
手をつないでほしいんです。ママ同士で手をつないで、子どもたちの未来のために、社会を変えると本気で行動する。それは決して無理な話じゃないと、私はこの活動を通じて確信しています。
私たちママの前に道はない。私たちママの後に道ができる。世々代々、子どもたちと共に未来を共創する——その道を、一緒につくっていきましょう。
——連載「ママが、社会を変える日。」全3回、お読みいただきありがとうございました。
巽房子の歩みは、一人のママの不安から始まり、コミュニティを生み、やがて社会を変える大きなビジョンへとつながっていきました。この連載が、あなたの「最初の一歩」を考えるきっかけになれば幸いです。
株式会社マザープラスについて 「ママたちを誰よりも応援する会社」として、ママの起業支援、コミュニティ運営、イベント企画などを展開。代表取締役社長・巽房子が育児中に自宅で始めたベビーマッサージ教室を原点に設立。
執筆者プロフィール
ママになった女性、ママになる女性、全ての女性にもっともっと元気になってもらいたいと、ママの立場に立った様々な企画や事業を展開しています。 子連れで楽しめるおけいこやイベント、ママの参加型マーケティング事業、さらにはママ向け求人情報など様々な事業の中で、ママと社会との架け橋になる役割を目指しています。 motherにたくさんのplusが加わる事で、ママの素敵な笑顔が増える、そして社会参加の機会をマザープラスは皆さんと一緒に作っていきたいと思います。

