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巽社長インタビューVol.2_「ママが集まると、社会が動く」

巽社長インタビューVol.2_「ママが集まると、社会が動く」

前回(Vol.1)では、育児中の不安から自宅でベビーマッサージ教室を始め、株式会社マザープラスを設立するまでの原点ストーリーをお届けしました。

第2回は、会社設立後に巽社長が立ち上げた「手作り市」のお話です。ママたちが集まることで何が起きたのか——その変化を、巽社長の言葉で語っていただきます。


「ママが3万円稼げる仕組み」をつくりたかった

——編集部

会社を設立されてから、手作り市を始められたそうですね。


——巽社長

はい、私が主宰していたベビーマッサージ教室の生徒さんがハンドメイドが上手くて「これ販売できるレベルやん!」と驚いたのがきっかけです。その時期はフリーマーケットはあったけど、手作りに特化したものがなかったので、ハンドメイドに特化した手作り市を開催してみよう!と私が企画しました。

マザープラスを立ち上げてから、ずっと考えていたことがあったんです。「ママたちが自分の力で稼げる場所をつくれないか」って。

ベビーマッサージ教室を通じて出会ったママたちの中には、手先が器用な方、ものづくりが好きな方、アイデアが豊富な方がたくさんいました。でも、それを活かす場がなかった。「いつか何かしたい」と思いながらも、育児中だからと諦めているママが多かったんです。

だったら、その場をこちらでつくろうと。最初に考えたのは、「ママが3万円稼げる仕組み」でした。大きな商売じゃなくていい。自分の手でつくったものを誰かに届けて、「ありがとう」と言ってもらって、その対価として3万円を手にする。それだけで、ママの自信は大きく変わるはずだと思ったんです。


——編集部

なぜ「3万円」だったんですか?

——巽社長

育児中のママにとって、現実的に手が届く金額だからです。いきなり「月30万稼ぎましょう」と言われても、ピンとこないし、怖いですよね。でも3万円なら、「私にもできるかも」と思える。

そして、その3万円を自分の力で稼いだとき、金額以上のものを手にするんです。「自分にも価値がある」「社会とつながっている」という実感。それが欲しかったんですよね、私自身もそうだったから。


回を重ねるごとに、ママたちが変わっていった

——編集部

手作り市は実際にどんな場所でしたか?


——巽社長

ママたちが手づくりの商品を持ち寄って出店するイベントです。アクセサリーだったり、お菓子だったり、布小物だったり。子どもを連れながら店番をするんですね。

最初はみんな緊張していました。「本当に売れるのかな」「お客さんに声をかけるのが恥ずかしい」って。値段をつけること自体に抵抗があるママもいました。自分のつくったものに価格をつける、つまり「これには価値があります」と自分で宣言するわけですから、それってすごく勇気がいることなんです。

でもね、回を重ねるごとに変わっていくんですよ。お客さんの反応を見て、次はこうしよう、もっとこうしたらどうだろうって、自分で考えて改良していく。パッケージを工夫したり、ディスプレイを研究したり、SNSで発信を始めたり。


——編集部

起業家のような動きですね。


——巽社長

まさにそうなんです。私が何かを教えたというわけではなくて。現場でお客様に揉まれる中で、ママたち自身が本来持っている力を開花させ、どんどん輝いていかれたんです。

子どもを横に寝かせながら在庫を数えているママとか、授乳の合間にラッピングを考えているママとか。その姿を見ていて、すごいなと思いましたね。育児をしながらでも、いや、育児をしているからこそ、限られた時間の中で最大限の工夫をする力がある。

気がつけば、手作り市に出店していたママたちが、立派な起業家になっていたんです。自分のブランドを持って、リピーターのお客さんがついて、イベント以外でもネットで販売するようになって。百貨店への出店や、企業からの依頼で商品化を実現させるまでになりました。 あの変化を目の前で見られたのは、私にとっても大きな経験でした。


子どもの前で「働くママ」の姿を見せること

——編集部

お子さんを連れながらの出店というのも特徴的ですね。


——巽社長

そうなんです。これは私がとても大事にしていたことでもあります。

手作り市では、ママたちが子どもを連れながら店番をしている。子どもたちは、お母さんが誰かに「ありがとうございます」と言われたり、お金をいただいたりする姿を間近で見ているわけです。

「お母さんって、すごいんだ」「お母さんも、社会の中で頑張っているんだ」——子どもがそう感じられる場を自然につくれていた。これって、どんな教育よりも力があると思うんです。ママが生き生きと働いている姿、それ自体が子どもへの最高のメッセージなんですよね。


ママには、社会を変えるポテンシャルがある

——編集部

「ママのポテンシャル」という言葉が印象的です。


——巽社長

育児をしていると、つい「私には何もない」と思ってしまうママが多いんです。キャリアにブランクがあって、資格も特別なスキルもなくて、毎日おむつを替えて、ご飯をつくって、寝かしつけて——「これは仕事じゃない」と思ってしまう。

でも私は、そこにこそ力があると思っています。ママって、24時間フル稼働しているんですよ。しかも、家族全体を見て、限られたリソースの中で最適な判断を下し続けている。これって、経営者に求められる能力とまったく同じなんです。

手作り市でママたちが短期間で成長できたのも、すでにその力が備わっていたからだと思います。足りなかったのは能力じゃなくて、場と機会だった。場を用意するだけで、ママたちは自分の力で動き出す。それを何度も見てきました。

だから確信しているんです。育児中のママには、社会を変えるポテンシャルがある、と。


次回(Vol.3・最終回)予告:ママのポテンシャルを確信した巽社長が掲げる「ママ総活躍社会」とは何か。そして、ママ一人ひとりの日常の選択が、どう企業を動かし社会を変えていくのか。最終回、「ママが、社会を変える」をお届けします。

最終回、「Vol.3 ママが、社会を変える」をお届けします。

執筆者プロフィール

【ママノユメ本部】株式会社マザープラス

【ママノユメ本部】株式会社マザープラス

ママになった女性、ママになる女性、全ての女性にもっともっと元気になってもらいたいと、ママの立場に立った様々な企画や事業を展開しています。 子連れで楽しめるおけいこやイベント、ママの参加型マーケティング事業、さらにはママ向け求人情報など様々な事業の中で、ママと社会との架け橋になる役割を目指しています。 motherにたくさんのplusが加わる事で、ママの素敵な笑顔が増える、そして社会参加の機会をマザープラスは皆さんと一緒に作っていきたいと思います。

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